棟方です。
私は狩猟免許を持ち、罠猟を行っています。罠というのは、ただ置けばいいものではありません。獣道を読み、風を感じ、獣の心理を想像し、相手と見えない駆け引きをする必要があります。昔は、技や工夫は師からの直伝でしか学べませんでしたが、今はYouTubeなどでさまざまな猟師のやり方を見ることができる。時代は変わり、それはそれで、とても面白いものだと感じています。
罠猟を長く続けていると、単に獣を罠に掛けるだけでは「獲ったうちに入らない」と思うようになりました。獲ることだけを目的にすれば、罠の周囲に餌を撒く方法もあります。確かに効率はいい。しかし、獣にとっては命がかかることですし、何かもう少し真剣勝負であるべきなのではないかと思うのです。
実は、罠を仕掛ける際に自分なりのルールを設定しています。それは、獣を右足でかけるのか、左足でかけるのかを、あらかじめ決めてから罠を仕掛けるということです。もし、右足狙いで仕掛けた罠に、左足や後ろ足が掛かっていたとしたら――
捕獲自体は成功でも、それは私の負け。勝率にはカウントしません。
自然の中での命懸けの駆け引き。このこだわりは、私なりの自然への敬意なのかもしれません。

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