先日、棟方先生と弟子たちは、小田原の佐奈田霊社へ護摩焚きを体験に行ってきました。佐奈田霊社は、神仏習合で主に喉、咳、気管支などに悩む方の信仰の厚い霊社だそうで、某国民的歌手(どなたかは知りません。。。)もお忍びでいらっしゃるとか。
場所は、海沿いの山の上。お天気が良ければ、晴れた空にキラキラと海が光り、みかんの花の香りが芳しく漂うとても良い場所です。
護摩焚きというのは、護摩木という祈願用の薪を焚き、願い事の成就を祈願するものです。佐奈田霊社のご住職は、護摩焚きに先立って、色々なお話をしてくださいましたが、おっしゃることが、いつも棟方先生から言われている事とそっくりで、護摩焚きが終わってから、いつも言ってる本人、棟方先生も、言ってる事がそっくりだったね、不思議だよーと、他人事のように面白がっているのも又、面白い。
棟方先生が絡むと、なぜか物事が面白くなりがちです。
護摩焚きに話を戻すと、護摩の火は勢いよく焚かれます。幾度と焚かれた火と煙で、お寺の本堂の天井は真っ黒なほどなのですが、火は、なぜか触っても熱くないのです。護摩焚きの最中に住職に促され、みんなで順番に触ってみましたが、本当に熱くありません。もちろん火は火なので、じっくり自分の手を炙ったら火傷もするでしょうが、手を伸ばしてさっと掴むくらいなら熱くないし、火傷もしません。不思議です。
ご住職は、『願う気持ちと、神仏から願われる気持ちがどこかで合わさった時に、不思議な力が生まれるのです』という趣旨のお話をされていましたが、こうして火が熱くないのも、人の信じる気持ちと、人智を超えた力の交わりなのかもしれません。
護摩焚き2へ続く
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